活性酸素を除く水

県立広島大がん抑制の水生成に成功 がんの抑制に期待

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県立広島大の三羽信比古教授=細胞死制御工学=と、電力設備メーカー高岳製作所(東京)の共同研究チームが、体内の活性酸素の削減が期待される水素分子を多く含んだ水の生成に成功した。がん細胞の増殖を抑える効果も確認。三月に仙台市である日本薬学会で発表する。

水を電気分解したときに発生する水素を、圧縮した活性炭フィルターに吸着させるなどし、一リットル中の溶存水素が、従来の電気分解型整水器の三―十倍に当たる〇・九―一・五ミリグラムまで高まった。水素は、普通の水にはほとんど含まれていない。

シャーレに分離した舌がん細胞の増殖を生成した水中で調べると、細胞膜が変質し細胞が死んでいた。同条件で比較した純水では、一つのがん細胞が三日後に八個まで増殖した。

三羽教授たちは、毎日飲む水で舌がんを防げないかと、研究を始めた。水に溶けた水素は密封状態で約一カ月維持。口に含んだ場合も、十秒程度は初期濃度の90%以上を維持した。三羽教授は「溶存水素を理論上、水に溶ける限界まで高め、細胞核の中に多い活性酸素を除去できた」と話している。(衣川圭)

●非常に有益
蔭山勝弘・大阪物療専門学校学術部次長=腫瘍(しゅよう)学=の話 がん発生抑制や転移を抑えることができれば非常に有益。実験室レベルから、早く臨床試験に進んでほしい。

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